佐々木美術店





〈 注) このBlog著者は佐々木美術店use店主・佐々木秀典です〉








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2010年3月19日金曜日

「喫茶」そこで手に入れたモノ


今回のブログでは あえて「僕」ではなく「私」と書かせて下さい
私は「喜楽」に昼飯時を避け またラーメンを食べに行った 一階のカウンターだと つい 職人さんの手捌きに くぎ付けで 箸入れまで 目が行き届かなかった が 古いかどうかは さだかではないが アルミの筒形だった そして いつものように完食! すぐに会計 
いつもなら ここで 外の喫煙所で一服なのだが 昨日の私は「名曲喫茶ライオン」(皆様は知っているだろうが 私は初体験だった)で 一服すると決めていた
私は扉を開ける 勿論 クラシックが流れている 「お好きな席にどうぞ」
私は前の方の席に腰をかけた そして まず 一服
スペシャル最高~
アイスティーを注文し メモと鉛筆を借りた そして
今 私はそのメモと鉛筆でブログを書いている  皆 一人で来ている メニューには「お話しは控えて下さい」と書いている  一曲ごとにウェイターが曲の紹介をする 二曲聞いた後 三時になり コンサートの時間が始まった
昨日はブルックナーのコンサートであった それにしても大きなスピーカー
洋館のつくりの店内は 勿論撮影禁止
一階と二階の吹き抜けの真ん中に大きなスピーカーがあり シャンデリアが下がっていた ガラスばりのレコードプレーヤーの隣にまた レコードプレーヤーがあり CDプレーヤーは三、四台設置してあった 洋館にベストマッチのワイン色のベルベットの椅子には背もたれに白い綿のシートがかぶせられている 私のように物書きをしている男性もいた マジの原稿用紙で…
思っていた程 大音量ではない
イヤ 大音量なのかもしれない
さすがである 小さなメモ五枚(奇数)渡してくれたのがわかる  もう四枚目に入っている 「喜楽」から徒歩一分 自転車で十秒
なんて贅沢な 余りに贅沢な時間
お金ではない アイスティー570円である
いつも いそいそ せかせかしてる私に リラックスを教えてくれた
これが「喫茶」と云うモノなのか?  知らなかった  私はいつも一人になりたい時は わざわざネットカフェに行っていた  なんてバカだったのだろう  しかし 知らなかったのだから仕方ない しかし こんな時にかぎって 次にお店を借りて頂く方から 勿論マナーモードにしてあったが着信が
一気にこの余韻が冷めてしまったが メモも もう五枚目が終わるので ここまでにしておこう 私は決めた 今度来る時は 完全オフの日に 誰にも邪魔されない準備で来よう!
そしてこの「喫茶の時間」と云う 私の知らなかった時間をうまく活用し 私のリラックスを手に入れよう
ありがとう 名曲喫茶ライオン
ありがとう この時間
私は本当にうれしい(五枚目のメモが終わり メモの裏に書いてる)少し恥ずかしいが 感動して目がウルウルしている  それ程に私はリラックスを求めていたのだ
 偶然(偶然?)にもこのような場所でリラックスが出来るなんて・・・
最初の予定では興味本位でこの場所に来た  しかし「喫茶」は思い掛けないところで 私にリラックスと云う 私に足りないモノを与えてくれた
クラシック以外 タバコに火を付けるライターの音と ソーサーにカップを置く時の上品な音しか聞こえない
もう それだけでいい
一度 携帯の着信で冷めてしまったが すっかりまた のめり込み かれこれ二時間以上がアッと云う間に過ぎている 後 どれくらい居るのだろうか…
三時のコンサートが終わり リクエストの時間になった  どのようにリクエストするのかもわからないが そんな事は私にとってどうでもいい事であった ウェイターの他にウェイトレスもいたのは わからなかった  マッシュルームカットのウェイトレスは黒いダーツの入ったギャルソンのスカートを履いてる イヤ 薄いニットも靴もそうだ
ウェイターもウェイトレスも笑顔などない  イヤ 笑顔などいらないのだ
第一優先事項が そこにはある
この場所に笑顔はいらない
この時間には この時間には…
言葉がない

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