佐々木美術店





〈 注) このBlog著者は佐々木美術店use店主・佐々木秀典です〉








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2014年4月1日火曜日

『今日午前中のこと』



・ライトまえがき・

日本の一般的凡人のただのなんとなくの考えとは真逆で
僕の好きな芸術家(アーティスト)達は何回も結婚し
沢山恋愛をし
常に女性がつきものです

僕は賛成です
僕は憧れます

そのような芸術家(アーティスト)達は そんな魅力的な感性があるから芸術家(アーティスト)なのだから…

皆さんステキだからモテるんです


モンパルナス!




美術館に行く途中に
盲目のおじいさんの営業してる古いボロボロの道具屋がある(なんとも谷崎潤一郎を感じさせる)

おじいさんは 僕が半倉庫に行ってることも全て耳で察知しているだろう

今日は目が利く
 何個か欲しいモノが発見できた

台にのせておじいさんに値段を聞く

おじいさんは盲目な為に
モノを触り これは○円
 これは○円と答えていく

「全部で○円」

いつも僕の財布には常に○百万円(⁈)くらいはいつも入っているのだが
その日はたまたま○百円しか入ってなかった

おじいさんには 明日お金を持ってくると言って取り置きしてもらった

僕は美術館に行く途中に
自分の計算とおじいさんの計算が違うことに気がついた
まーいいや
お金を払う時に聞いてみればいいな と…





僕は美術館に入った
ボロボロの古い道具屋で物色した為に真っ黒な手を先ずトイレで洗う

藤田嗣治(途中からフランス人になる為にカトリックの洗練を受けレオナール・フジタとなるが)の展示は何回か行っている

前回は「小さな職業人」シリーズがお目当てだったが
今回のお目当ては
「…風に」シリーズだ

藤田嗣治がいろいろなアーティスト風のタッチで絵を描いた 妻のユキへの贈り物だ

コクトー
ゴーギャン
ブラック
ピサロ
シスレー
マティス
ルノアール
風などなど 26点

ピカソがないのは
藤田が流石に遠慮した と 云ううわさだと

そんな「…風に」シリーズを見終わる途中で

あっ! 

ヤバイ!
先程の僕とおじいさんとの計算が合わないことを思い出してしまった

つまり「とらわれ」観念に入ってしまったのだ

よりによって美術館の中で…
あーあ

計算が合わない事はお金を払う時に聞けばいいじゃないか
今 考えてどうになるんだ
今は美術館だ 今じゃなくても

勿論わかっている
そんなごもっともな事は自分でもよーくわかっている
だけど とらわれたらお終いなんです

後半の残りの絵は全く見ても見ていない

小走りですぐに美術館を出て おじいさんの店へ自転車を滑らせた

またボロボロの道具屋へ

おじいさんを呼び出す
「すみませ〜ん 先程のものですが〜」

奥からおじいさんが出てきた
早速商品の詳細を聞くと
おじいさんと僕に行き違いの商品発見された
その商品だけ値段シールが貼ってあるのに
その値段ではないらしい(?)
まーいいや
とりあえず解決だ!



よし! これで解決だ!!!




「すみません まだお金を取りに帰ってないので まだ取り置いといて下さい」

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