彼の言い分 ・ 「ゴミだと思った だってこんなモノ盗まないよ」

(画像は昨日の状況に近い感じに再現)
僕は昨日お店のオープン前 昼ご飯を食べ終え ゴロゴロしていた
すると 電話が鳴った
「あの～ お店の前にあるモノを白人男性が盗んで行きましたよ！」と 近所の方からの電話
僕はすぐに外に出た
すると 電話をしてくれた近所の方が「あっちに行きましたよ」と
僕は走る とりあえず走る すると うちの外に洗って干して置いた 椅子と 小さな棚を持っている男性の姿を発見！
僕はさらに走る
この炎天下の中 目黒通りを走る
すると白人男性は路地に入った
僕は見逃さない
僕はその大きな身体の白人男性だったが びびってはいかんと思い
「おい！コノヤロー！てめぇ！ 何うちのモノ持ってってんだよ！」と怒鳴り付けた
白人男性は
「え？盗んでないヨ～！ ゴミだと思ったヨ～ こんなモノ盗まないヨ～」（コノヤロー！ゴミだと！僕が市場で買って来て泥だらけのモノを洗って干しているモノをゴミだと！こいつ絶対許さない！）
「店のまん前に置いてあって ゴミな訳ないだろ！」
なんて 口論していると 白人男性は モノの投げ捨て走って逃げ出した
僕は 右足の親指の爪が割れてて しかもビルケンサンダル
しかし また走る
すると 白人男性が転んだ 腕と膝から流血している
これは 僕の階段から転げ落ちた時の擦り傷の境界線とは話が違う
この盗っ人白人男性の擦り傷からは 悪の空気が直接入り込んでいるのだろう 白人男性は倒れてしまった
僕は110番し 自転車警察官が現れる
倒れたのは白人男性の家の前だった
二階のベランダには緑が沢山置いてあり　ダックスフンドが二匹もいた
優雅なる生活ではないか
僕はホッとして道路にしゃがみ込む
すると アッと云う間に 目黒通りにウーウーとパトカーの音が響き渡る
僕は目黒通りに戻った
疲れ果て声も出ない
パトカーや覆面パトカーが五台くらい
僕は 手で 警察官や 刑事達に現場を知らせた
僕は真昼間 汗だくで Tシャツびっしょりで目黒通りにしゃがみ込んで 警察官に質問攻め
まるで 周りの人からは僕が犯人のようである
僕は疲れ果て声がでない
警察官に 「水を買って下さい 喋れません」
と　言う
すると警察官は自動販売機で アクエリアスを買ってくれた
僕は半分一気に飲み干し 少し生き返る 質問攻めの後 盗んだ現場 ようするにうちの店に行くと警察官が言う
ヘトヘトで しかも犯人みたいな格好の僕が 自分の店に行く？
「あの～ 警察官の方とかが お店に来るのはイメージが…」と 僕が言うと
「あなたは被害者であり 犯人を捕まえた 何も悪くないよ」と警察官に言いくるめられる
アクエリアスを飲みながら 質問されながら お店に戻る
外で警察官が写真など撮っている
まるで事件である
僕はお店に入り 警察官もお店に呼び 椅子を出した
まるでサロンで芸術家達が談議をするように
僕はタバコに火を付け クーラーの風を浴びる
警察官は 芸術の「げ」の字もなく　淡々と目黒警察署に来てくれ　と言っている そうでないと犯人を逮捕出来ないと
僕は 一服し アクエリアスを飲み干し 汗だくTシャツを着替え 警察官にアクエリアス代を返し　パトカーで目黒警察署へ
また 質問攻めがあり その質問の中で
「この椅子と棚の値段はいくらですか？」と
僕は「椅子は一万円くらいで 棚は壊れてて直してないからわからない」と答えた
警察官は一万円？と云う顔をしている
次に「この椅子と棚の相場はいくらくらいですか？ 例えば新品自転車でも 一度人が乗ってしまうと三千円くらいになるんですよ 　例えば 質屋にこれをいくらで入れれると思いますか？」と 警察官は質問する
質屋？
僕は腹が立ち
「そんなの最初から新品のモノを仕入れてる訳でもないし そんな言い方するならただ同然ですよ！フンッ！」
警察官は言い方を変えた
「ではこれはいくらで仕入れられたのですか？」
僕は素直に答えた
なんだか 沢山待たされ 喫煙室まで案内され やっとパトカーでお店に戻るのでありました

で 盗まれた 白人男性が言う「ゴミ こんなモノ盗まない」モノがこれである
確かに 白人男性にゴミと言われれば…
警察官に一万円？って顔をされれば…
しかし これは まだ売りモノになる前のモノであり　 しっかり僕が市場で選んだモノである
そりゃ ゴミに見えるかもしれない
しかし このゴミ同然のようなモノから 売りモノに 変化を僕がするのである