

久しぶりに大好きだった美容室のつくった本をパラパラっと 見るつもりが1ページ目で もう引き付けられた 10年以上前につくられた本 その時も リアルタイムで感じてましたが その時はもっと がむしゃらだったし 他にもやらなくてはいけない事がいっぱいあり 本も読んでたけど 今 同じ本を読んでも 全然違う感覚ですね 勿論10年前より それをベースにいい意味で変わっていかなくてはならないのですが
「例えば、お客様の意見を聞いたり
時代をわしづかみにしたファッションの流れを横目に見ながらも
何のことはない、ヘアカットは
自分自身を表現する手段だと思うのです。
ならば僕たちが本当にやらなければいけないかった美容の基礎とは
カットする前に、表現力のために何を心掛け、
どう身に付けるかということではないでしょうか。
例えば……
三島由紀夫や谷崎潤一郎やJ・バタイユの切れるようなエロチシズムを
まるでハーブティーのように味わえたり
マン・レイやセシル・ビートンの写真集から
ミントチョコほどのさわやかなひらめきを感じとったり
いくつもの旅の刺激を
ポケットの中にころがるガラス玉くらいに面白がれたり
……と、
そんな感性の広がりを体内に仕込んでおくことではないでしょうか。
毎日の掃除や食事に対する心配りのように
感受性や表現力を常に鍛えておきたい。
美容の基礎とは、そうした日々の心掛けにあるのではないでしょうか。
だからこそ今、僕たちは
絶対に、慎重に、謙虚に、美容をとらえ直したいと思うのです。
まず手始めに、ちょっといい本を読むことから。」
~茂木正行~

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